2013年3月3日日曜日

物理学の基礎と概念のレポート


このコースを1学期間受けて、一番斬新で印象に残っているのは、太陽光パネルの否定と白い世界の推奨でした。これまで太陽光パネルは設置すると政府が補助金をくれるなどという話もあり、なんとなく環境にいいものである、というイメージがありました。ですが、太陽光パネルに使われる色である黒は光を吸収してしまうために温暖化を反って助長してしまう、光を反射する白を取り入れた方が温暖化せずにすむというお話が新鮮で、新しい考え方だと思いました。

この授業を通して、世界的な規模で行おうとしている事柄が本当に正しいことかどうかはわからないと思うようになりました。温暖化が地球の気候変動リズムの一環だとは聞いたことがありましたが、そんなに深く考えたことはありませんでした。政府が推進しているのだから正しいのだろう、とただ受け身の姿勢でいましたが、本当のことを知っておくということは思っていたより大切なんだな、と感じるようになりました。ハイブリッドカーや太陽光パネルについてもそうですが、国が推進しているから、環境にいいことになるといわれているから、と受け身の姿勢で環境に良いと思ってやっていることが逆効果をもたらすことすらあるのだということを知り、選択は自分で良く考えて行っていくべきだと思いました。ただ現実問題、そういった姿勢を取り続けることは自分には難しい気がしました。

新聞や政府、広告など普段生活をしていて情報を得ることが多い公的な機関からの情報を鵜呑みにしてしまうことが多かったですが、そこに対してしっかりと自分の軸をもち、自分で考えていくことが論理的思考なのかなと思いました。これはcritical thinkingにもつながることだと思います。ICUに来てからずっと、きちんとcriticalな思考が身についたかと問われるとなんとも言えない状態でしたが、やっと少しそういうものが見えてきたように思います。新しい視点を得られたという点で、物理を取ってよかったと思いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿